学生と音楽のまち 5区・ソルボンヌ地区

先日パリにあるサン・エフレム教会という小さな教会に音楽を聴きにいってきた。

 

パリは中央の中心から螺旋状に20区の行政区が定められている。

 

それぞれの行政区は以下の地図参照。

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パリの行政区(転載)

 

サン・エフレム教会はパリ5区の北西、ソルボンヌ地区に位置している。

いってみると、サン・エフレム教会だけではなく街全体が音楽にあふれた地域だった。

たくさんの楽器屋やレコードショップ、レストランの小窓にはチェロの置物が飾られていたりした。

サン・エフレム教会は小さな教会だが、演奏会のポスターはパリ中のいたるところに貼られていて、小規模ながらもまちの人々に支持され、積極的な音楽活動をしていることがうかがえた。

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サン・エフレム教会(筆者撮影)

 

なぜこんなに音楽が溢れているのか。理由は三点ある。

第一に、ここが学生のまちだということ。そもそも5区はパリの中では学生の街として知られているが、特にソルボンヌ地区は大学が多い。パリ第一大学をはじめとする数多くの大学のキャンパスが点在する。感受性の高い学生たちは、未知の音楽を積極的に吸収できる。

第二に、ここより南に行くと芸術のまちモンパルナス地区があるということ。単純に、近ければ集まりやすいということだろうか。

第三は、あくまで筆者の感想ではあるが、この地区の地形である。ここには曲がりくねった路地や緩やかな坂道がたくさんあった。狭い路地に好奇心を刺激されると同時に、なんとなく居心地が良い感じがして、ゆったりと音楽を楽しむにはちょうど良い場所のような気がした。

 

パリを散歩すると本当にたくさんの発見がある。これからも幾度か訪れては、今まで知らなかったパリの姿を発見したい。